Under The Same Sky

アシュタンガヨガを練習しています

初クライミング

先週、初めて崖を登るクライミングを体験してきました!

実のところ、別にクライミングがしたかったという訳ではありませんでした。ちょっと遠くへ行きたいなと思っていた時に、ボルダリングジムVietclimbが主催するHữu Lũng tripというイベントを目にしてメッセージしたら、初心者でも参加OKだったのです。

Hữu LũngはLạng Sơn省という山岳地帯にあって、ハノイから約95キロほど離れています。車では片道3時間くらい。参加者は1泊2日で参加していましたが、私は1日だけ日帰りで参加しました。

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2日目に参加したのは私だけでしたが、ハノイから車で送迎してもらえました。ただちょっとハプニングがありました。車を30キロほど走行中、クライミング用の靴を私に渡しそびれたとドライバーに電話が。私もそういえば靴もらってないなと思ってたんですよね。ドライバーも靴の事を知らなかったようでした。仕方なく靴のピックアップの為に慌てて引き返すことになり、現場へは1時間遅れて到着することに。

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なんとか無事にクライミングのメンバーと合流して、崖を目指します。途中小さな村々を通ったのですが、白い馬が放牧されていたり、市場には少数民族の姿があったりと、ハノイハノイの郊外とはまた違った風景を目にすることが出来ました。

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ただ、参加する時にスタッフから「初心者でも(1日だけでも)大丈夫!参加者は初心者ばかりだよ。」と言われていましたが、本当は2日間参加した方がいいと話してきました。初心者が1日だけでクライミングを知るのは難しいとボスから言われたのかもしれない。そんな空気をちょっと感じながら、新参者の私は彼らと一緒に崖を目指して歩きました。

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ちなみにこのスタッフさん(写真手前)は、Vietclimbのボルダリングジムが再開した日にビギナー指導してくれた方で、私のことを覚えていてくれていました。なんだかちょっと安心感。実はボルダリングジムへはこのVietclimbともう一つSaigon Centerというジムへ1回ずつ行ったきり。彼女も私がボルダリング経験2回だけだとは思ってなかったみたいです。。。

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すごい、こんな風に崖を登るんだ。軽々と崖を登っていく(ように見える)女性はなんと18歳。他の参加者が登る準備のためにロープを付けて登っていきます。それにしても、クライミングはこんな風にペアで(一人が登ってパートナーが下でフォローする)作業するんですね。この様子を目に焼き付けた後、私もクライミングに初チャレンジすることになります。

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「本当に崖なんて登れるのかなあ」ちょっと不安もありましたが、ボルダリングジムで練習したことを思い出して、指と足を崖にかけます。安全ロープもあるし、大丈夫。。

とにかく体重を移動させながらひたすら登って行きました。あれ?あれ?結構いけるかも。。。思ったほど怖くないし、何とも言えない感覚です。気が付いたら上まで登れていて自分がびっくり。下に降りると、まさか私が上まで登れるとは思ってなかったみたいで皆んなびっくりしてました。18歳の女性から「メンタルが強い!」って言われましたよ。

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まあ、私が登ったのは崖の岩が複雑ではない初心者向け。でも登り切ると気持ちがいいもんですね。ちなみに上の写真はポーランド人の男性で、ベトナム人の奥さんの里帰りで一緒にベトナムに来ているんだとか。ポーランドではボルダリングジム(室内)には通っているそうですが、クライミング(屋外)は今回が初めてだと話していました。

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ランチタイム。彼らが泊まっている宿の人に作ってもらったそうです。どこへも出かけず崖の下でお昼を食べます。ちなみにこの場所は圏外!ベトナムも電話が通じない場所があるんだな。

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この崖にはいくつかルートが定められているみたいで、他の場所にルートを作っていました。1か所登ったら他の場所を登るんですね。一言で崖といっても、斜面が急だったり穏やかだったり場所によってさまざま。しかし、よくもまあ登ろうなんて考えるよ。

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軽々と登っていく。すごい。

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こちらの女性はポーランドに住むベトナム人女性。お子さんが二人いるそうですが、両親に預けて夫婦でクライミングに参加していました。ご主人が奥さんの勇姿を崖に登って撮影しようとすると、ここのボスから危ないからと注意が入ります。インスタ映えするからとセルフィーする人が多いそう、ただ崖から落ちる危険があるので絶対にするなとのことでした。

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このルートはちょっと長め。頑張れ!

私もなんだかんだと半日で4回登り切りました。最後のクライミングを終えた後、ボスから「君は週2回ジムに通ってるの?」と聞かれました。私、「今まで2回ジムに行っただけです。。」でもこれって、毎朝アシュタンガヨガの練習の恩恵もあるのかなあってちょっと思ってみたり。

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Vietnam Climbingなんて本があるんですね。ベトナム北部特有の山肌を利用してか、クライミングできる場所がたくさん掲載されていました。というか、クライミングなんて存在は最近まで知りませんでしたよ。。

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日が暮れる前に撤収。そういえば、クライミングの最中地元の老夫婦がやってきて、場所代(ショバ代?)を請求されてました。びっくり。しかも、この老夫婦はロシアとウクライナで戦争していることも知りませんでしたね。。。(今回の参加者にポーランド人の方がいて、ポーランドは今戦争しているウクライナの隣だよって説明していたら戦争のことは知らなかったって話。)そう、ここは圏外。

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クライマーはこういう山があると登りたくなんでしょうか。。なぜ人は山に登るのか。ただちょっと感じたのは、崖に登ってみると人って不思議と這い上がろうとするものなのかも。え、それだけ?

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とっても長閑。

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犬もたくさんいたよね〜。

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水牛もこんなに。子供の写真を撮ったら、後ろで「マニーマニー(money money)」と囁かれる。

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トウモロコシ畑。

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初めはクライミングよりも遠出できればよかったんだけど、崖を登れる自分が知れて新発見。ただ登れたからクライミングボルダリングが好きか、と聞かれればそれはまだ分からないんだよね。なのでこれを機にボルダリングジムに通おう!とは思ってないません。。でもしっかりとクライミングするならそれなりに技術は必要でしょう。私が知らない以上にきっと奥深いんだと思います。

でも最近はこんな風に、今までやったことない事をやってみるのもいいかな、なんて思うようになりました。

 

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