Under The Same Sky

アシュタンガヨガを練習しています

長い1日

週末のトレッキングに参加しました。

今回はハノイから西部に位置する ホアビン省 にある小さな村です。行く途中にHoa Lac(ホアラック)ハイテクパークと呼ばれる、科学技術などに特化した工業団地があります。目的地にはバスで大体1時間ほどで着きました。

さて、午後3時トレッキング開始。ただ、この時は誰一人としてこの日が長い1日になるとは想像していませんでした。。。

気になる方は最後までお読み下さい。

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あの山の右側を目指します。緑が深い山々と、稲がすくすくと育った田園風景が広がります。

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ハノイでは見ない野の花が、可愛い。

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この日は薄曇りで、とても蒸し暑い日でした。

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これから心臓破りの山道へ。。

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どうやったら効率的に足を進めることができるのか、その辺を考えて歩くのが楽しい。

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ちなみに走る方もいらっしゃいますが、私は走らず歩きます。あくまでもマイペース。

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そろそろ頂上?

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周りの山が低くなってきました。

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そして到着。暑い!もうヘロヘロです。。。ここで残りの参加者を一旦待ちます。

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続々と登ってくる参加者たち。

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あの山の先まで登りに行った強者が2名いました。

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さて、ここが折り返し地点。これから降ります。

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こんなところも通る。野薔薇が咲いていて、トゲで腕が傷だらけ。長袖や軍手はあった方がいい。

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ちなみにここで迷う私。周りに人影がなく不安になりましたが、少し待ってたら後ろからひとが!よかった。。。一緒にスタート地点を目指しました。そして、無事に到着。続々と参加者が戻って来ます。

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約3時間のトレッキングが終わって、そろそろハノイに帰ろうとしたその時、なんと参加者1名(ベトナム人の少年)が戻ってないと判明。しかも誰も彼の連絡先が分からない。皆に緊張が走りました。

この辺りは電柱も民家もなく、日が暮れすでに薄暗くなっています。主催者と山歩きに慣れている数名が、ヘッドランプを付けて再び山へ入って探しに行きました。残された参加者もこの場に留まり、先に車で戻った参加者や関係者に連絡したり、とにかく少年の無事を願いました。。。

その後、少年は見つかったものの怪我をしていることが判明。ホアビンの医者と看護婦さん、そして近隣の住民がバイクで救助にやって来ました。その後も、数名の住民男性がバイクでやって来て山へ。人出が足りないのか、山の中から呼んだようでした。

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夕方6時過ぎに救助に山に入ってから数時間、なかなか山から降りてくる気配がありません。そんな中小さな光が暗闇の中に見えました。

それは蛍。

ただただ待つ事しか出来ない私たちの前を、蛍がゆっくりと飛んでいるのが分かりました。。(ちなみにこの地にはヒルもいました。噛まれた人がいたので。)

夜10時を過ぎても、まだ山に入った人たちは戻って来ません。山の中で一体に何が起こっているのか。。。待っている私たちには分かりません。ただ時間だけが過ぎて行きます。親子連れなど、ハノイから迎えを頼んだ人たちは先に帰って行きました。

あたりは既に真っ暗、光は持ってる携帯と大型バスと車1台。山の中に入った人たちが分かりやすいように、時折バスや車のライトを照らします。時折山の方からヘッドライトの光が見えて一喜一憂する私たち。

その後、山に入った医者と看護婦、そして住民数名がやっと戻って来ました。どうやら少年は足を滑らせ10メートル近く落ちたらしく、片足を骨折していて運ぶのに時間がかかるとのこと。それから1時間ほど待って、少年が下まで降りて来たのが深夜12時半近く。救助に入った参加者や住民たちも無事に戻ってきました。この時霧雨が降り始めて来て、雨が降る前で本当によかった。(ちなみに、救助に入ってた参加者の一人が救助風景を撮影ていました。。)皆さん、本当にお疲れ様です。

とにかく(怪我はあったものの)戻ってきてよかったと胸を撫で下ろしました。少年は車に乗せられ、医師の判断でハノイの病院へ運ばれました。 山からの救出にかかった時間は約6時間、その数時間前から山で怪我をしてると思うので、少年もよく頑張ったと思う。早く回復するといいよね。

 

ちなみにこの日、私が家に着いたのは深夜2時半。とても長い1日となりました。