最近よく聞かれるのがこれ。
ヨガとピラティスの違いって何ですか?
同じマット上で体を動かしているのに、実際は一体何が違うのか???
確かに両方とも同じ動きをしているような、違うような。。。
結論から言うと、目的が違うのです。
まず、ヨガとピラティスの歴史を遡ってみましょう。
インドで発祥したヨガは、現在は美容や健康法として普及しています。(インドで呼吸法を指導してくれたスニル先生も、今皆んながヨガって呼んでるのは欧米で発展したもんだ〜、って言ってました。)しかし本来のヨガはインドの思想形体に根ざした修行や治療法であり、その宗教観に基づいた思想と瞑想により、悟りに導くことを目的としています。
一方ピラティスは、第一次大戦時にドイツ人看護師であるジョセフ・ピラティス氏が、傷ついた兵士のリハビリを目的としたエクササイズです。体全体のバランスを整え、インナーマッスルやコアを強化して、人間がもともと持っている自然治癒力を向上させ、腰痛や慢性的な肩こりなどを改善していきます。
ヨガは安定したポーズで体と心の調和を図り、精神的にリラックするすることに重点が置かれ、ピラティスは体の奥の筋肉から鍛える体づくりに重点が置かれているといえるでしょう。
実はヨガを始めた頃、たまたまピラティスのレッスンを受けたことがあるのですが、ヨガで体が慣れてしまって呼吸も動きも混乱した経験があります。ヨガも始めて間もなくて「何となく同じものでしょう」と、勝手に思い込んで受けたせいかもしれません。
私のレッスンにも、ピラティスやってます〜って方がいらっしゃった事がありますが、動きや呼吸がつかめてない感じを受けた事があります。(欧米の人だったから言葉の壁もあったかもだけど。。。汗)
ヨガとピラティスでは目的と方法に違いがあるので、ご自分の好みや目的に合わせて選んでいくといいと思います。