Under The Same Sky

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うるしナイト荻窪

7月に入りましたね。ここ数日もの凄い湿度で汗じっとりの毎日ですが、長年ハノイで暮らしてきた身からすると(年間平均湿度80%。5月〜9月大体30度以上で40度近い日もあった。)日本の梅雨は少し涼しく感じる今日この頃です。なんというか、ちょっと肌寒くてしっとり。

さて、先日荻窪の6次元で開催された「拭き漆ワークショップ」に参加しました。こちらの場所では、美術家のナカムラクニオさんが主宰する金継ぎ教室などが行われています。

私が参加した拭き漆は、漆を木地に摺り込んで生地と木目を美しく見せるための技法。ナカムラさんは輪島で漆の金継ぎボランティアや植林もされていて、今回の漆は今年1月震災があった輪島で栽培された物だそう。そして参加費の売り上げは輪島での漆栽培と能登半島での金継ぎボランティアに使われるそうです。

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今回拭き漆に使うお椀とお箸。参加者の中には自宅から木製の食器を持って来た方もいました。

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輪島で採れたばかりの生漆を使いました。なんて貴重!そして漆は被れるので取り扱いに気を配ります。参加者の中には震災後輪島へ訪れた方もいて輪島の現状を聞くことが出来ました。

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生漆と粉絵の具を混ぜて色を作ります。そのまま生漆を塗っても大丈夫。

きちんと説明してないけど、私がベトナムへ行った理由は漆なんですよね。もう大分離れちゃったけど、久しぶりにこんな風に触れることができて嬉しい。

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紙やすりで磨いたお椀に漆を塗っていきます。この日はWSだし時間もないので1層だけ。綺麗に塗れたかな?

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ダンボールで作ったムロに入れて持ち帰りました。湿度計付き。漆は湿度がないと乾きません。大体75%の湿度を保ったムロの中で1週間ほど乾かします。今週は湿度が高そうなので早く乾きそう。。

もう漆の話なんてほとんどした事がなかったけど、ベトナムの漆の話も興味深く聞いてくださって昔を色々と思い出しました。それに久しぶりに耳の奥が漆でピリピリしました。(漆かぶれは個人差あります)こんな時間も何だか懐かしくて。。。

実は金継ぎやりたいんですよね、私。やるやる詐欺にならないように、きっとやります。

rokujigen.blogspot.com