9月に入りハノイもすっかり秋の雰囲気。とは言ってもまだまだ暑いです。
夏の疲れが少し出てくる時期ですよね。。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
さて、先日「女性ホルモンの基礎知識と更年期について」というオンライン講座を受けました。産婦人科医であり、スポーツドクター、またヨガ講師としても活躍されている高尾美穂先生の講座でした。以前から先生の名前は知っていて一度講座を受けてみたいと思っていましたが、一時帰国でもしない限り無理だな〜と諦めていました。ただコロナのおかげ?でオンラインで講座を受けるチャンスできて嬉しい限り。
女性は誰もが経験する更年期そして閉経。私自身この時期に入ってきています。私が更年期を意識したのは数年前、ヨガの生徒さんでクラス中にホットフラッシュの症状が出た方がいらっしゃいました。その方はヨガの経験が長く(日本でもヨガをされていました)年齢は40代後半でした。ご自身でもこの症状が出るのが分かっていて、「大丈夫、たまにこうなるのよ」と言って休まれているのが印象的でした。
女性が歳を重ねて、生きていくこと。
ヨガを続けていると、自分の体調の変化に敏感になっていきます。生理の周期も然り。この先も自分の体と付き合っていく上で、知っておくべきだと思っていました。ただ実際「更年期」ってどんなものなのか、経験も人それぞれ個人差もあります。また自分で調べることは可能ですが制限がありますよね。どうせなら専門の先生から話を聞いてみたい。。と思い、講座を受講しました。
講座の内容は充実していて本当に勉強になる話が多かったのですが、その中でも日本の医療制度や保険の話はとても興味深いものがありました。なぜなら、何故ベトナム人が早朝、夕方に公園に出かけて行って運動したり、ジョギングしたりして体を動かすのか、私なりに繋がる事があったから。
ベトナム人が行くヨガクラスは早朝5時〜7時頃に開催されている所がたくさんあります。(しかも値段も安い)ちなみに早朝はクラスは生徒で一杯の所が多いようです。反対に外国人が行くヨガスタジオなんかは早くても9時半くらいが一般的ですね。
講座の中で、日本の60代以上がかかるお医者さんの一つに「整形外科」があるとお話しされていました。腰や肩が痛いと整形外科に行く方も多いと思います。特に整形外科は午前中は老人がたくさん集まり、その場が彼らの社交場になるそうです。本当に足腰が痛いのかもしれないけど、話し相手がいる場所(整形外科)に行くと寂しさが紛れるんでしょう。それに医療費も安くかかる事ができます。ただし、高齢化社会である今後は??
ちなみに、高尾先生は国民の医療費の負担を今後抑えていくためにも年配の方が気軽に通えるスポーツジムやヨガクラスがあったらいいと仰っていました。
運動が習慣になれば、歳を取ったときに不必要に医者にかかる必要がない=高齢化社会での国民医療費の負担が減る。
日本って、年配の方がお金もかけずに体を動かせる場所って少ないですよね。。かつ、老人が気軽に社交できる場所も。(日本の医療保険は手厚い、でもそれが健康の危機感の無さに繋がっていると話していました。。。)
それに比べると、ベトナムの公園には必ず健康器具があって老若男女問わず使う事ができます。早朝から外で体を動かしたり、夕方の公園は(いや、昼間も)老人達がベンチでぺちゃくちゃおしゃべりしてる姿もよく見かけます。反面日本の老人って家にこもってる感じがして何だか寂しい感じがしませんか?更年期の話ってどんなもんと思っていたけど、こんな話が聞けるとは!と目から鱗でした。
そして今回の講座を聞いていて、私自身がなぜヨガを始めたのかも改めて思い出しました。思い返せば、当時30代半ば。。。漠然と歳を取ることについて考えていました。歳を取った時に健康でいないと何でも楽しめないよな〜、とか。歳を取っても若さを維持する為にはあんなことしたりこんなことしたり(イメージ)色々大変だなあ、とか。
またその頃(2007~8年)はホーチミンで仕事をしていて、とにかく運動不足を解消したいという気持ちも強かった。当時のホーチミンにはフィットネスジムがハノイよりも沢山あって、自然に目が行ったんだと思う。そして行き始めたのがジム。(しかもサウナに入りたくて)ヨガを始めたのはもう少し後でした。
それに、ベトナムで病気や怪我をした時に行ける病院って限られる(当時)だったら病院へ行かずに済む方法は何だろう?なるべく健やかに1日を送れるようにする事。そうだ、体を動かそう。。というか歳をとっても健やかに過ごしたい。そんなことはいつも頭の隅にあったかも。ハノイに戻ってもジムには行こう!
ただ、ホーチミンからハノイに戻って気が付いたのはフィットネスジムが極端に少ない。(当時ね)残念ながらホーチミンの時のように通えませんでした。ただハノイに戻ってからは事務所内でテニスしたりしてそれなりに過ごしていました。でも、テニスって一人ではできないスポーツで、私は一人でも体を動かせる何かがしたかった。そしてたまたま見つけたのがヨガでした。ただしあの頃は今の自分を全く想像していませんでしたが。。
さて話は戻ってお題は女性ホルモンと更年期、そして閉経。。なんだけどもさ。
今回の講座でこんな振り返りができるとは思わなかったな。
自分が今後人生を送っていく上でも、ヨガ・アサナの練習を続けていく上でもとてもためになるお話が聞けました。また、同年代の方にも少しでもシェアできればいいと思いました。