祖父の告別式が3月11日だったのですが、偶然にも東日本震災があった日付と同じでした。
4年前のこの日、私はハノイにある事務所で普通に仕事をしていました。とすると、近くにいた上司が、「何だか大きな地震があったらしい」とスマートフォン越しに速報で入ったニュースや画像を見せてくれました。その後、本社から大きな地震があって大変だとメールが入り、当時ハノイ事務所で働いていた日本人はみんな慌てて家族に電話をかけていたのを覚えています。(なかなか繋がらなかったな。。。)
ベトナムでも大きくニュースや新聞で取り上げられたし、インターネットでも動向を知ることが出来ました。職場のベトナム人も寄付を募ってくれたのを覚えています。
ただこの4年の間、私の中で震災は少しずつ風化していっていた思います。当然ニュースで目にする事はありましたが、すでにニュースの中の一つになっていました。
お爺ちゃんの葬儀、お爺ちゃんは本当に沢山の人に見送られていきました。今年に入ってからイヤイヤ入院したお爺ちゃん。皆んな心構があったし、私も涙は流れなかった。反面、葬儀が終わったその日の追悼番組を見て、テレビの映像にもかかわらず涙が出ました。当時の津波で街が流される様子を見たのも4年ぶ り、同じ物をハノイで見ていたかもしれないけど、日本のテレビで映し出される物は本当に衝撃的でした。現在の被災地の様子も、まだまだ決して明るいとは言 えない様子で、呆然としてしまいました。お爺ちゃんの死と比較するつもりはないけど、明日が当然くるだろうと思って生活をしている人たちの未来があっという間にかき消されてしまうのは、一体どういうことなんだろうなって。何を今更と言われてしまいそうだけど。。。
3.11から数日過ぎましたが、震災で命を落とされた方、心よりご冥福をお祈りいたします。被災地では復興に向けてまだまだ解決していかなければいけない事も多いと思いますが、少しずつ笑顔が取り戻せていけることを願っています。