Under The Same Sky

ベトナム、ハノイという街でアシュタンガヨーガを練習している人のブログ

技能実習生

ここ数年、頻繁に取り上げられるニュースに「外国人技能実習生」が挙げられると思います。その中でも多くのベトナム人技能実習生が日本で働いていると聞きます。それに伴い、事件や犯罪のニュースも自然と目にするようになりました。

ここハノイでも、ちょっとした時に「自分の身内・知り合いが日本に住んでいる」と話す人に出会う事があります。

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市場にいる花売りのおばさんと話をした時。。

「妹が日本で働いている。」場所は?と聞くと「どこか分からないけど、契約が延ばせて後3年いるらしい。」

バイクタクシーと話をした時は。。

「弟が日本の建設現場で働いているよ。」「場所は、えっと凄く寒いらしい、ホカ、ホカ。。北海道。」

建物のお掃除に入ってるおばちゃんは。。。

「姪っ子が日本で働いてたよ。日本の社長がいい人で契約を延長してくれたけど、ベトナムに戻ってきた時に事故に遭って行けなくなった、残念。」

私が日本人だと分かると(しかもベトナム語が話せると分かると)、そんな会話を彼らの方からすることがよくあります。ただ、日本で働くと言ってもそれが「技能実習生(労働者輸出)」と判断できる場合、都市部でなはく郊外や地方の出身者がほとんどだと感じます。技能実習生以外で身内や知人が日本にいるといった場合は、日本語留学、進学、留学後そのまま就業している、結婚、かな。そういえば10年くらい前は、ベトナム人ITエンジニアに日本語を習わせて日本へ派遣するって話が多かったのを思い出しました。

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但しベトナム国内と言っても、ハノイなど都市部にもともと住んでいる人から実習生として身内が日本で働いているといった話はあまり聞きません。(私が知らないだけかも知れませんが。)日本へ旅行したり行った事がある人は、「日本は好きだけど、遅くまで働いたり、皆慌ただしそうに見える。」「息子が日本の大学卒業した後日本で働いていたけど、合わなくてハノイに帰ってきた。」なんて話し始めたり。都市部では富裕層が増えているので「出稼ぎ」のために日本へ行く人は少ないかもしれません。

 

ここで何が言いたいかというと、日本へ技能実習生として行くベトナム人は、都市部でなく郊外や地方に住む、貧しい地域の人たちが多い。(特に中部地方が多いと聞きました。)日本へ行けばお金が稼げる、日本の生活に憧れる、そして田舎の暮らしを豊かにしたいと願っている人たち。実際に彼らが田舎を出てハノイホーチミンに出ても、仕事を見つけるのは大変だと思います。 

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巷で「ベトナム人技能実習生」という言葉をニュースで見聞きしますが、ベトナム人が国外へ働きに出るのは今に始まった事ではなくて、 私がベトナムへ来た頃は(約19年前)「ロシアに働きに行っていた。」「ロシアはパンとスープした食べるものがなかった。」なんて、市場へ行くと野菜や肉を売っているおばさんが話してくれました。その他にもドイツ、台湾、韓国、隣のラオスに出稼ぎへ行くといった話を聞きました。ベトナム人にとって外国へ出稼ぎに行く、稼ぐといった行為は一般的で身近な考え方だったんだなと技能実習生の文字を見るたびに改めて感じます。 

 

一般的にベトナム人から見た「日本」の印象は「お金持ち」。初対面であっても、私が日本人だと分かると「日本人はすごい、日本は金持ちだ。」的なことを言われたりします。そして「ベトナムは貧しい、ベトナム人は怠け者だ。」って。ベトナムに住んでいる日本人は誰でも経験があるのでは。(最近は表立って言われないかもしれないけど、昔は挨拶がわりに言われた経験があります。)

だから日本へ行けばお金持ちになれる、いい生活ができるって単純に憧れる人がとても多い。私が「そんなことないよ。」と言っても疑いの余地がないくらい「日本=金持ち」であり、彼らにとって「憧れ」の強いイメージがある。

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さらに実習生として日本へ行くのは、高校を卒業したばかりで社会経験の少ない若者も多いと聞きます。そしてそんな彼らの夢に甘い言葉をかけて後押しする日本人、(ベトナム人)がいる事。(全てがそうではない、それは自分でも分かってます。)

「日本人は凄い」「日本人は優秀だ」。。「日本は金持ちだ」

このイメージもその内だんだんと崩れていくと思ってるけど。。。私も一応日本人なので、日本人としてベトナムで生活していると、複雑な気持ちになる事がたくさんあります。そして、彼らが技能実習生として行った先の日本を、どんな風に感じながら生活しているのかと、ニュースや記事を見かけるたびに色々な思いが巡る今日この頃です。