少し間が空いてしまいましたが、12月のウブド滞在での思い出の一つ、ムルカット(沐浴)について。ワタクシ、この滞在中は、3度ムルカットをしてきました。ウブドでは、月曜日から土曜日の6日間(新月と満月の日はお休み)は毎朝マイソールのクラスで練習があるので、ムルカットへは練習がない日の早朝に行ってきました。
ムルカットとは「沐浴」のことで、バリ・ヒンドゥー教では心身の浄化のために行われます。「REBORN(再生・生まれ変わる)」なんかも使うかな。また、ムルカットは色々な目的のために行われるようで、心身の浄化だけではなく、ネガティブなエネルギーを排出したり、カルマの浄化、病気の治療なんかにもムルカットを行うようです。さて、今回はウブド滞在時に訪れた沐浴場とムルカットについてお話ししようと思います。
Tirta Sudamala(ティルタ・スダマラ)
まず始めに足を運んだ場所が、ティルタ・スダマラと呼ばれる沐浴場。バンリという地域にあり、ウブドから車で大体1時間くらいの所にあります。混むと嫌なので、朝早めに(5時に出発)出たら、すでに朝5時からムルカット待ちしている若者たちがいた(笑)。12月のウブドは雨季、毎日午後一度は雨が降るせいか、川の水も少し濁りがち。朝も割と冷え込んでいて、ムルカット待ちしている若者たちは毛布に包まって横になってました。
ムルカットをする前はお祈りをして、いざ滝へ。頭上から流れてくる滝にゆっくりと当たります。一見白滝のようだけど、これが結構冷たいし水圧もある。。。ちなみに、一緒に行ったドライバーもついでにムルカットしてました。「リボーン!笑」
滝に打たれ終わっての帰り道、朝日がゆっくりと空に登って行く姿がまた美しい。。。ムルカットの後は、プールに入った後のような気だるさで体が重く感じたけど、なんだか今までの憑き物が取れた感満載でした(笑)。
沐浴場からの帰り道、目の前に広がる田園風景。本当にのどかです。
Sebatu(セバトゥ)の沐浴場
この場所は、グヌン・カウィ・スバトゥという寺院からさらに村の奥に進んだ場所にあり、ウブドからは車かバイクで40分くらい。この日も朝早めに出発したけど、まだ誰も来ていなかった。ちなみに、沐浴するときはサロン(体を巻く布)やスレンダン(腰ひも)を着用します。ちなみに、バリで寺院に入るときは同様のものを着用して入ります。
はい、この滝に打たれるのですが、浄化度がハンパないです。「禊(みそぎ)落とす」ってこういう事を表すのかなって思います。この滝だけの写真だとちょっと分かりにくいと思うので、下に参照画像を添付しました。⬇️
滝の水が冷たい云々というよりは、水の衝撃が本当にすごかった。とにかく、頭上から落ちてくる滝のもの凄い衝撃が、ドバーッと体と心に降りかかってきます。
ムルカットし終えて、長い階段を登って戻る途中にあった小さい滝と広がる緑。もう、ただただ生命力しか感じられない。
Bedulu villageの滝
1月1日の朝、ここの滝へは運よく友達に連れて行ってもらうことができました。ウブドからバイクで30分くらいの場所にあります。大体どこの沐浴場へ行くにも、こんな長い階段を使って登り降りする必要があって、これが結構疲れます。
でもね、目の前にこんな景色が広がると、ここまで降りて来る疲労感が一気に吹っ飛びます。写真右手に大きな滝があるのですが、これがまたすごくて。(足を滑らせたら怖いので、カメラは持って行きませんでした。)水の流されないように踏ん張らないと、自分が岩から剥がれ落ちそうになります。
実は、この川を少し登った所にも小さい滝があり、ちょっとした川遊びという感じで楽しかった。雨のせいで川が少し濁ってるけど、天気だともっと綺麗なんだろうなあ。
という訳で、ウブドでは沐浴で心身共にスッキリすることができました。正直な所、今またすぐにでも沐浴しに行きたいくらいです(笑)。それに、やっとウブドのことを書くことができて少しスッキリ。ウブドの事を書いていたら、ちょっと懐かしくなってきちゃったな。。。