Under The Same Sky

アシュタンガヨガを練習しています

自分と向き合うということ

今日は夜代行のクラスがあり、少し早めにスタジオへ行って体を動かしていた。

すると、最近ヨガを教え始めたばかりのPhong君がやって来た。もともと彼はエンジニアなんだけど、ヨガ好きが高じてヨガの方へ生活がどんどん向いていってしまったよう。どうやら今日は私のクラスを受けに来てくれたらしい。とはいえ、クラスの時間にはまだ早く、隣にマットを引いて少し練習を始めた。

すこし時間が経って、指先同士が触れるのを手伝って欲しいとヨガベルトを持って私の方までやって来た。どうやらゴムカーサナ(牛の顔のポーズ)で片方なかなか手が組めないでいるようだった。

ゴムカーサナ

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彼は細身の割にはしっかりと筋肉が付いていて、ハンドスタンドやピンチャマユラーサナなんかは割と簡単にできてしまう。

アドムカヴリクシャーサナ(ハンドスタンド)

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ピンチャマユラーサナ

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そんな彼でも股関節周りや肩周りの柔軟さが気になるようで、クラスの前に一人で体を解していているようだった。

「昔左肘を怪我して、肘を曲げても指先が肩につかないんだよ。」

体が自分の思い通りにならないことに、とてもイライラしているようだった。

ヨガを始めて誰もがすぐに体が柔軟になったり、難しいポーズができるわけではない。

体の柔軟性なんて、本当に人それぞれ。ヨガを始めると、自分の体の柔軟性のある、なしがだんだんと分かってくるし、その部分が壁になってくることもある。気にしない、他人と比較しないと頭では分かっていても、柔軟性ではない自分の体に改めて気がついてしまったり、他の人ができているのに自分はできない部分を発見した時にはそれがどうしても引っかかってくるし、囚われてしまう事があるから。

今日Phong君が一人で練習をしているのを見て(まさかこの時私が先に部屋にいるとは思ってもみなかっただろうな。。。苦笑)ヨガを始めたばかりの自分を思い出していた。あの時は股関節が硬くて硬くて、開脚がなかなかできなくて毎日のように自問自答してたもの、自分の股関節と。。。(今でもしてますが)

頭では分かっていても、なかなか思うように体を動かせないのは結構つらい。そして体が動かせない事を認めるのはもっと辛い。彼みたいに若くて筋力のある子は尚更だろう。でも今の体を受け入れる事ができれば、その辛さからは解放されると思う。そして逃げずに自分と向き合って練習すること。

結果は後からついてきます。(これは中学校の剣道部の顧問J先生の言葉)

だってまだ先は長いもの。Phong君、きっといい先生になるよ。